インスタグラムの「偽フォロワー」の存在を耳にしたことはありませんか?近年、SNSやインフルエンサーマーケティングの重要度が増すにつれて、偽フォロワーの問題はますます大きくなっています。では、偽フォロワーはどのように生まれ、どのような問題を引き起こすのでしょうか?また、偽フォロワーを買っているインフルエンサーを見分けるにはどのようにしたら良いのでしょうか?この記事では、偽フォロワーの全てを解説します!
Table of Contents
<目次>
1. 偽フォロワーとは?偽フォロワーはどうして生まれるの?
偽フォロワーとは、実在する人間が使用しているのではなく、機械(ボット)によって作り出されたアカウントによるフォロワーのことを指します。また、もとは正常なアカウントだったが、何者かに乗っ取られてしまい、偽フォロワーになるケースもあります。
SNS上の人気や影響力がフォロワー数によって測られてしまう風潮から、お金を払ってこのような偽フォロワーを購入する人が少なからずいるのが現状です。インスタグラム上の全ての偽アカウントを特定することは不可能ですが、9,500万以上は偽アカウントであるという推定も発表されています。
最も典型的な偽アカウントは下の図のように、アカウント名が意味をなさない文字列だったり、投稿がない、フォロワーがいないのに異常に多くの人をフォローしているといった特徴があります。ただし、最近では、正常なアカウントだと見せかけるために、投稿があったり、フォロワーもいる偽アカウントも出てきており、確実に偽アカウントを見分けるのは非常に難しいと言わざるを得ません。
2. 偽フォロワーが引き起こす問題とは?ビジネスに与える2つの悪影響
2.1 インフルエンサーマーケティングにおける問題
インフルエンサーが企業案件を受けるとき、インフルエンサーの影響力を測る指標としてフォロワー数が重視されているため、残念ながら、偽フォロワーを購入するインフルエンサーが存在します。当然ながら、偽フォロワー相手にマーケティングをしても無意味ですので、偽フォロワーを購入しているインフルエンサーにPR投稿を依頼してしまった場合、偽フォロワー分が損失となってしまいます。2019年には、偽フォロワーに対して費やされたインフルエンサーマーケティングの費用は$1.3 billion(約1,400億円)に達するという調査も発表されており、この問題の重大性がわかります。
2.2 企業アカウント運用における問題
偽フォロワーがいるとフォロワー数が多く見えるので、自社のアカウントに偽フォロワーが付いていても、メリットはあってもデメリットはないように思われるかもしれません。しかし、実際には偽フォロワーは投稿に対するアクションを起こさないため、エンゲージメント率が下がるという大きな問題があります。(エンゲージメント率については、「エンゲージメント率とは?計算方法とエンゲージメント率の平均を教えます」の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください!)
投稿へのエンゲージメント率が下がってしまうと、インスタグラムのアルゴリズムにより、その投稿の価値が低いと判断されてしまうため、フォロワーのフィードに表示されづらくなります。その結果、さらに投稿のエンゲージメント率が下がるという負の連鎖に陥ってしまうので、偽フォロワーを購入することは絶対にやめましょう!
しかし、実は偽フォロワーを買わなくても、勝手に偽フォロワーにフォローされてしまうことがあります。偽アカウントがより本物らしく見せかけるために有名人などをフォローすることが行われていると考えられており、Institute of Contemporary Music Performanceによる2019年の調査では、有名なアメリカのシンガーソングライター、テイラー・スウィフト (Taylor Swift)をはじめとする多くの有名人のアカウントの偽フォロワー率が40~50%近くもあったという衝撃的な結果となっています。
企業アカウントの運用においては、定期的に自分のフォロワーをチェックし、明らかに偽アカウントであるフォロワーは削除してしまうことをおすすめします。
3. 偽フォロワーを買っているインフルエンサーの見分け方
2.1でお伝えしたように、インフルエンサーマーケティングをしている企業にとっては、偽フォロワーを買っているインフルエンサーを見分けることが非常に重要です。しかし、今では、偽フォロワーにとどまらず、偽いいねや偽コメントまでがお金で買える時代。偽フォロワーを見分けることは年々難しくなっています。現状では、下記でご紹介するようないくつかのポイントを総合的にチェックして、フォロワー買いをしている可能性が低いと思われるインフルエンサーを起用することをおすすめします。
3.1 エンゲージメント率が異常に低い、または高い
エンゲージメント率が一般的な値に比べ、異常に低い、または高いアカウントは要注意です。低すぎる場合は偽フォロワー買いをしている可能性がありますし、高すぎる場合は偽いいね買いなどの不正行為の可能性があるからです。エンゲージメント率の平均はこちらをご参考ください。
なお、このブログの運営会社である Influenxio 企業とマイクロインフルエンサーマッチングプラットフォームでは、各インフルエンサーのエンゲージメント率を自動で計算し、表示しているので、エンゲージメント率による判断が簡単にできます。無料の会員登録でインフルエンサーが検索できるので、ぜひお試しください。
ちなみに、フォロワー数が多いアカウントほどエンゲージメント率は下がる傾向が一般的にありますが、Influenxioではエンゲージメント率が2%未満のようなインフルエンサーへのお仕事依頼は避けることをおすすめしています。
3.2 フォロワー数の増加が急激である
フォロワー数が短期間で急激に増えているアカウントは、偽フォロワーを購入している可能性があります。ただし、一つの投稿がバズったり、他のメディアで露出があって急に知名度が上がり、フォロワー数が短期間で急に増えることもありますので、そのインフルエンサーの活動内容と照らし合わせながら判断することが必要です。また、最近は一定期間の間、少しずつフォロワーが増えるという偽フォロワーの売り方も出てきており、判断がますます難しくなっています。
3.3 外国人のフォロワーが多い
国際的に有名なブランドでもない限り、フォロワーはそのアカウントが活動している地域に偏っているのが普通です。そのアカウントのフォロワーを見た時に、明らかに外国人と思われるフォロワーがたくさんいる場合は、偽フォロワーを買った可能性が高いと考えられます。Influenxio 企業とマイクロインフルエンサーマッチングプラットフォームでは、キャンペーンに応募したインフルエンサーのフォロワーデータが確認できるので、偽フォロワーのチェックと、もちろんそのインフルエンサーのフォロワーがターゲット顧客に合っているかどうかを判断するために、お役立ていただけます。
3.4 不自然な内容のコメントが投稿にたくさん付いている
仕事の依頼を検討しているインフルエンサーの過去の投稿を確認して、不自然な内容のコメントが付いているのを発見した場合も要注意です。例えば、意味をなさないアルファベットの羅列や、あまりに短いコメント、また、投稿内容に関係のない内容のコメントが付いている場合が、該当します。このような場合は、偽のコメントを買ってエンゲージメント率を高く見せかけようとしている可能性があります。
以上、インスタグラムの偽フォロワーに関する注意点をお伝えしました。より賢く、効果的にインフルエンサーマーケティングや企業アカウントの運営をするために、お役立ていただけますと幸いです。
なお、このブログでは、「中小企業マーケ講座」と題して、企業様のSNS集客やインフルエンサーマーケティングに関する様々な情報をお届けしています。ぜひ合わせてご覧ください。また、Influenxioに関するお問い合わせはこちらからどうぞ!