「インスタグラムアカウントを運用しているけれど、いまいち売上に貢献している気がしない……」
事実、インスタグラムは投稿にリンクが付けられない上、投稿を見てからさらにECサイトや実店舗を訪問して商品を購入したり、逆にECサイトや実店舗で見かけた商品についてインスタグラムで口コミを調べるといった使われ方が多いので、マーケティングの効果測定が難しい媒体です。
では、実際のところ、企業にとってインスタグラムを運用する意味はあるのでしょうか?また、効果的に購買行動を引き起こすコツはあるのでしょうか?この記事では、インスタグラムが購買行動に与える影響をデータでご紹介します!
Table of Contents
<目次>
- SNSをきっかけとした新規ECサイトでの購入経験がある人は何%?
- インスタグラムの投稿が購入につながりやすい商品カテゴリーは?
- インスタグラムではどのような投稿が購入のきっかけになりやすい?
- インスタグラムで効果的に購買行動を引き起こすには?
1. SNSをきっかけとした新規ECサイトでの購入経験がある人は何%?
アライドアーキテクツの調査(2020年8月~9月実施)によると、各SNSの情報をきっかけに、初めて利用するECサイトで商品を購入したことがある人の割合は下記の通りとなっています。
主要なSNSの中では、Instagramが最も多く、6割以上もの人がインスタグラムの投稿をきっかけに購入に至った経験があることがわかります。次に多いのはTwitterで55.2%となっており、この2つのSNSの運用が企業のマーケティングには重要であることがわかります。
ちなみに、Trendersが2020年9月に行った調査によると、Instagramから購買にいたるモチベーションの1位は「信頼している人のおすすめ 53.4%」であるのに対し、Twitterでは「話題である 44.6%」となっており、2つのSNSの特徴がユーザーのモチベーションの違いにも表れています。
2. インスタグラムの投稿が購入につながりやすい商品カテゴリーは?
ファッションや化粧品という印象が強いインスタグラムですが、実際に消費者が購入したことがある、または購入したいと考える商品カテゴリーは何なのでしょうか?株式会社マージェリックによる調査によると、下記の通りでした。
予想通り、洋服やアクセサリー、化粧品がトップになっていますが、一方で日用品(25.9%)や食品(24.4%)、インテリア(21.4%)なども比較的多くなっており、幅広いカテゴリーの商品について、インスタグラムは購入のきっかけとなることがわかります。商品のカテゴリーというよりは、各商品の視覚的訴求(魅力的な写真が撮れるかどうか)がむしろ重要とも言えるかもしれません。
3. インスタグラムではどのような投稿が購入のきっかけになりやすい?
では、インスタグラムの情報をきっかけにECサイトで商品を購入したことがある人の、きっかけとなった投稿は何なのでしょうか?アライドアーキテクツの調査結果(2020年8月~9月実施)では下記のようになっています。
① 企業アカウントのキャンペーンやクーポン(69.8%)
② フォローした企業アカウントの投稿(55.7%)
③ 企業アカウントの広告(31.2%)
④ 友人やフォローしている一般の方の口コミ投稿(28.5%)
⑤ インフルエンサーの投稿(11.2%)
4. インスタグラムで効果的に購買行動を引き起こすには?
3でご紹介した調査結果からわかるように、インスタグラムによるマーケティングを消費者の購買行動につなげるには、お得な情報や商品情報を地道に企業アカウントでシェアしていくことが王道であることがわかります。
しかし、アカウントのフォロワー数がまだ少ない企業では、企業アカウントで投稿してもあまり反応がないという場合もあるでしょう。そのような場合は、上記調査結果の③にあたるインスタグラム広告を試してみたり、④のインスタグラム上の口コミを増やすことに取り組んでみましょう。
③のインスタグラム広告については、「インスタグラム広告 – 種類と効果、費用をまとめました」の記事でより詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
④のインスタグラム上の口コミを増やすには、商品を購入してくれたお客様に口コミの投稿を促す施策をするのはもちろん、このブログの運営会社であるInfluenxioのようなサービスを使用し、フォロワー数が数千人程度のインスタグラムユーザー(マイクロインフルエンサーとも言われる。一般的に「インフルエンサー」と呼ばれるフォロワー数が数十万人以上のユーザーに比べ、より一般消費者に近い存在であることが特徴。)に投稿を依頼するのも効果的です。
以上、いくつかの調査結果をもとに、インスタグラムが消費者の購買行動にもたらす影響と、より効果的にインスタグラムを売上に結び付ける方法をお伝えしました!参考になりましたら幸いです。
なお、このブログでは、「中小企業マーケ講座」と題して、企業様のSNS集客やインフルエンサーマーケティングに関する様々な情報をお届けしています。ぜひ合わせてご覧ください。