もはやインフルエンサーマーケティングの新常識となった「マイクロインフルエンサー」、ご存知でしょうか?この記事では、マイクロインフルエンサーの定義からその特徴、マイクロインフルエンサーをプロモーションに起用する際の注意点まで、一気に解説します!
Table of Contents
<目次>
1. マイクロインフルエンサーとは
マイクロインフルエンサーの明確な定義は、実は存在していません。芸能人なども含む、フォロワー数数十万人のようなトップのインフルエンサーより、小規模なインフルエンサーという意味でふんわりと使われているようです。フォロワー数500から数千人程度のインフルエンサーと言われることもあれば、5千人から10万人程度とされることもあります。
ちなみに、フォロワー数千人以下などの非常に小規模なインフルエンサーは、ナノインフルエンサーなどと分けて呼ばれることもあります。
2. マイクロインフルエンサーの特徴
マイクロインフルエンサーの、インフルエンサーマーケティングにおける重要な特徴は「専門性」、「フォロワーへの影響力の強さ」、「人数の多さ」、「コスパの高さ」の4つです。
【専門性】
マイクロインフルエンサーは、芸能人などのインフルエンサーとは異なり、特定の分野に特化したコンテンツを発信し、その分野に関心のあるフォロワーを集めていることが特徴です。したがって、自社商品に適したマイクロインフルエンサーを起用することができれば、非常に正確に見込み顧客にアプローチできることになります。
【フォロワーへの影響力の強さ】
マイクロインフルエンサーは、フォロワー数こそ少な目ではあるものの、だからこそフォロワーと密にコミュニケーションを取っており、各フォロワーへの影響力が強いことが魅力です。その影響力はSNSの投稿のエンゲージメント率を見ても明らかであり、フォロワー数が多いほど、エンゲージメント率は逆に低くなることが知られています。
【人数の多さ】
下のイメージ図のように、マイクロインフルエンサー、そしてさらにフォロワー数の少ないナノインフルエンサーは、トップインフルエンサーや芸能人と比べ、SNSのユーザーの大きな部分を占めるユーザーになります。人数が多いので、自社の商品に適した人選を見つけやすいことが特徴です。
【コスパの高さ】
コスト面でも、マイクロインフルエンサーの起用にはメリットがあります。マイクロインフルエンサーは、フォロワー数が少なく、芸能事務所などにも所属していないため、プロモーション案件を依頼する際の価格は総じて低くなります。
さらに、すでに述べたように、フォロワーのエンゲージメント率が高いので、1エンゲージメント当たりでみると、コストパフォーマンスがトップのインフルエンサーに依頼するよりむしろ良くなることも。
以上のような理由から、現在、インフルエンサーマーケティングで最も注目されているのが、マイクロインフルエンサーなのです。
3. マイクロインフルエンサーに仕事を依頼する際の注意点
マイクロインフルエンサーを起用することのメリットを述べてきましたが、やはりデメリットも存在します。それは、マイクロインフルエンサーは「プロ」ではない、ということです。
彼らの多くは会社員や専業主婦の片手間でSNSに投稿をしています。メール等に2、3日返信が来なくても、他のことで忙しいのかな、と気長に待ってあげましょう。
また、企業案件を引き受けた経験が少ない、または全くないという人も多くいるので、投稿内容が法令に違反していないか(例:健康食品について効果効能を謳ってしまう)、「ステルスマーケティング」(企業から金銭を受け取っていることを明示せず、中立的な立場を装って投稿すること)になっていないかなど、広告主側がきちんと確認する必要があります。
さらに、ごく一部のマイクロインフルエンサーではありますが、「プロ意識」の欠陥から、企業から商品を受け取った後、連絡が取れなくなってしまうといった問題が起こることもあります。芸能事務所などが管理している芸能人や超有名インフルエンサーに仕事を依頼するのとは違うということを気に留めておくことが大切です。
4. マイクロインフルエンサーを上手に活用するには
マイクロインフルエンサーは、独自のコンテンツの魅力によって、フォロワーを集めています。仕事を依頼する際によくしてしまう失敗が、コンテンツの内容を詳しく指定し過ぎてしまうこと。その人の普段のスタイルと大きく異なる投稿になってしまうと、結果としてフォロワーからの反応も悪くなってしまいます。投稿内容の指定は最小限にとどめ、マイクロインフルエンサー自身に創造力を発揮したコンテンツを制作してもらうことが、プロモーションの成功につながります。
また、上述したマイクロインフルエンサーとのコミュニケーションや「商品持ち逃げ」の問題は、マイクロインフルエンサーと企業のマッチングサービス等を利用することで、軽減することが可能です。
例えば、Influenxioでは、インフルエンサーと企業との間のコミュニケーションをよりスムーズにするメッセージツールを提供している他、仮にインフルエンサーが引き受けた案件を実行できなかった場合、費用の保障も行っています。そのようなサービスを利用することで、マイクロインフルエンサーを起用したプロモーションを上手に実施しましょう!